こんにちは、ノニヤマ(@_noniyama_)です
各地で大雪警報が発令されている2020年12月。道路も積雪により通行止め、立ち往生など急な積雪に対応出来ていない状態となっています。
そんな中、スキー場ではこの雪によって幸せな声もあれば、悲しい事故なども起きています
事故の詳細は書きませんが、スノーボード中に新雪にて転倒し窒息死とのことです。
今回の記事は
パウダーに頭から突っ込んだらまずコレを!知識が貴方の命を助ける!
となっています。
※記載する内容は以前栂池高原スキー場で実際に受けたDBD(ツリーラン滑走安全講習)に準じています。バックカントリーとは違うゲレンデ内パウダー、ツリーランコース向けの内容となります
DBD詳細はコチラ
パウダーラン
パウダーラン本当に楽しいですよね。独特の浮遊感、自分が滑った際に巻き上げたスプレー。 よくわかります。ノニヤマも大好きです
しかし深くなればなるほど転倒した時のリスクもぐっと上がります。
膝下程度のパウダーであれば脱出までそう時間はかかりませんが、腰より高くなったパウダーは板を外す事すら困難に・・・
ゲレンデで滑っている時はビーコンやスコップ等の装備は持っていない方が殆んどだと思います。だからこそ埋まってしまわないように、埋没したときにすべきことを覚えましょう
埋まる前のリスク回避
そのコース。あなたのレベルに合っていますか?
初心者コースとは違い立ち木が多いツリーランコース。それなりにスピードを出さないと埋まってしまう状況の中、あなたはスノーボードをしっかりとコントロール出来ますか?
何処を滑っているか分かりますか?
普段管理されたスキー場ですが、視界不良によりコース外を滑っている可能性もあります。
これはおかしいな?と思ったらまず止まりましょう。
パウダーボードでも過信せず
パウダーボードのおかげで身近になったツリーラン。深い雪でも高い浮力を発揮します。
しかし転んだ際のリスクは、通常のスノーボードと全く同じ。
大雪の際は端パウで楽しむのもアリかと思います。
1人の時は無茶をしない
ツリーランコースに行く際は出来れば2人以上で。埋まってしまった時最初に気づいてくれるのはあなたの友人です。
埋まってしまった時3つの対処法
新雪に頭から突っ込んだら、まずエアポケットを!
(雪崩に巻き込まれた時も同じなのですが、雪の中の死因のほとんどが窒息死。これは必ずやってください。自分の頭の周りに空間を作り少しでも酸素を確保してください。身体を揺すってスペースを作るのも有効です)
身体を動かし、雪の中からどこかだけでも出す努力を
(雪面から貴方の身体や装備が出ているだけで助かる確率は大幅に上がります )
腕が動くのであれば、自分の身体を起こす、バインディングを外す、雪から這い出る事が可能に。少しずつ足元を固めていきましょう
レスキュー用の笛を吹く
(雪の中ではどんなに声をあげても雪に吸収されてしまいます、ホイッスルであれば疲れにくく、遠くまで音が届きます)
ホイッスルであればウェアに入れておいても、かさばらないのでお勧めです。
ボルコムのウェアはジャケットのジッパーがホイッスルになっているモデルありますね!
ノニヤマもウェアの胸ポケットに入れてたんですが、ウェアを洗濯した時にどこかへ行ってしまいました・・・。何かある前に買っておきます!
DBD講習を受けたときに驚いた内容の1つ
深いツリーランをしている際に転倒し頭から埋没。
すぐにエアポケットを作り呼吸を整えたが、口の中を切ってしまった。口から垂れた血が下へ垂れず、上っていったことから自分が雪の中で逆さまになっていることが分かったそうです。
長時間の逆さま状態はそれだけでも身体に良くありません。なんとか頭部を戻す努力をしましょう
ノニヤマが実際に遭遇した埋没事故
これはバックカントリー中の画像ですが、転倒し沢付近で埋没している友人の様子です
身体はすぐに雪面から出れたのですが足元が崩れて上がれない状態
ザックに入れていたザイル(ロープ)のおかげで引き上げることが出来ました
おわりに
リフトや圧雪車、文明の利器のおかげで楽しいスキー場ですが、本来は雪に閉ざされた人を寄せ付けない空間です。
厳しい環境の中で人は簡単に死んでしまいます。
今回の記事を読んで、自分や仲間の命を守る方法の1つとして学んでいただければ幸いです。
それではよきスノーライフを。
ここまでお読みいただきありがとうございました
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