こんにちは、ノニヤマ(@_noniyama_)です
今回の記事では、野中径隆著【バテない登山技術】のレビューをしたいと思います。
と思っている人はぜひ参考にしてください。
【バテない登山技術】の感想
【バテない登山技術】では、事故やトラブルを防ぐ為の「安全登山技術」について紹介されています。
他にも数多くの登山教本がありますが、この本は登山の行程のほとんどを占める「歩く」という行動からくる疲労を軽減する技術に特化した読みやすい技術書という内容になっています。
「あの人は何故バテないのか」
ということが分かりやすく解説されているので
山での悩み事がある人、登山初心者さんに是非手に取って欲しい一冊です。
山でバテない為の6個のテクニックをちょいとネタバレ
自分の登山能力を知る重要性
【バテない登山技術】は自身の登山能力を客観的に知ることが大事と説明しています。
歩いている間は、どうしても目の前のことだけに集中してしまいがち。冷静な判断をするにはまずは己の力量次第だからです。
無理のない登山計画、コースタイムの設定、自身の歩き癖、その山の知識など・・・
他にも専門用語にある「メタ認知」と呼ばれる「自分が分かっていないこと」を把握することが、自身の登山能力を客観的に知ることに繋がるとされています。
快適歩行に欠かせない靴と紐の結び方
本書には使用目的に合った「機能性」を持つ靴を選ぶことが大切。そして適切に紐を締めることが登山技術において最重要と触れています。
日帰りハイキングから、3,000M級の宿泊を伴った登山など人それぞれの登山スタイル。それに合った靴の選択が重要です。目的や自身の脚力、歩行能力をから答えを導きましょう。
本書では著者の野中径隆さんが実際に使用されている登山靴を活動するフィールドごとに分け公開!試着のポイントも紹介され、登山靴買い替え時に為になる情報です。靴下や高機能性インソールにも触れています。
そしてノニヤマが1番感動したのは足首が自由に動く緩さなのに紐はほどけ難い。まさに魔法の様な締め方。これを覚えれるだけでも読む価値あります!
効率よく歩く為の呼吸、重心移動
本書では、呼吸法と歩き方が疲労を防ぐ大きなカギになると触れています。心肺、循環機能はトレーニングによって向上されますが、呼吸法や歩き方は知識で変わります!
登山における理想的な呼吸法や休憩頻度、心拍数を上げ過ぎない歩行ペースを学びましょう。
呼吸と歩き方。どちらも詳しく書かれていましたが、重心移動の章は自身に当てはまることが多く、とても参考になりました。下山時に「膝で衝撃を吸収」している方に読んでほしい!
山での飲食物あれこれ+出す
登山をする上で欠かせない、水分とエネルギー補給。本書では命にも関わるとも触れています。
登山時に飲むべきスポーツドリンク、シチュエーションごとに適切な食事メニュー、他ではあまり触れられない排泄情報など、知っておくだけで快適度が大きく違います。
アクエリアスとアクエリアスゼロの違い、昼食時に控えるべき〇〇ラーメンなど全く知らなかった事が知れました。未だ「キジ撃ち」をしたことはありませんが、こちらの手順も勉強になりました!
山小屋ですべきこと
宿泊を伴う登山において、翌日に疲れを持ち越さない事が大事と説明されています。
山小屋に到着したらまずすべき事、入眠を促すストレッチや安眠グッズに触れています。
本書に紹介されていたストレッチ。日帰り登山が多いノニヤマですが、下山後自宅で行うと本当キモチ良く、ビールと合わさることによって即就寝です笑 あ、山でのお酒は程々に!
登山は山に入る前から始まっている
本書では山でバテないためには日々のトレーニングも必要不可欠と説明されています。
登山に必要な関節可動域を広げるスタティック(静的)・ストレッチを図解で分かりやすく。その他にも日常生活内で出来る温度変化への対応力強化の方法にも触れています。
著者の野中径隆さんが実際に行っている、街でのダウンジャケット話は面白く、他にも冬場に自宅で出来るトレーニングも参考になりました! ま、1番良いのは頻繁に登山することなのは言うまでもありません笑
【バテない登山技術】著者の野中径隆さんについて
著者の野中径隆(のなか みちたか)さんは、日本山岳ガイド協会に所属「登山ガイドステージⅡ」という資格を持ち、NHKにっぽん百名山「富士山」に出演するなど山の専門家です。
10年以上の登山ガイド経験を元にした、山の歩き方をYouTubeでも公開されており
登山情報サイト ヤマケイでも効率の良い歩き方等を理論的に紹介しています。
【バテない登山技術】レビューまとめ
さて今回は【バテない登山技術】の書評を紹介させてもらいました。
バテない為に必要な技術、知識が科学的知見に基づいて紹介されており、非常に参考になる本でした。
山は素晴らしい場所であると同時に、全てが自己責任の厳しい世界。そんな登山において1番大事な無事に山を下りること。
技術知識を深め、山を楽しんで行きましょう!!
ここまでお読みいただきありがとうございました
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