こんにちは、ノニヤマ(@_noniyama_)です
登山の楽しみといえば何でしょうか?最高の景色もそうなんですが、私は下山後の温泉も楽しみの1つとなっています。
先日、そんな2つの楽しみを山中で楽しめる秋田 焼山(やけやま)に登ってきました。
温泉地を出発し山中で野湯を楽しみ次の温泉地へ向かう縦走ルート・・・
さて今回の記事は温泉好きには堪らない!野湯に入るためには藪をこげとなっています。熊が多いエリアですがこの日は全く気配を感じませんでした。
2021/9/
秋田 焼山(やけやま)ってこんな山
温泉大好き登山者にとっては見逃せない山!
玉川温泉、後生掛温泉、野湯とまさに温泉ラッシュ。名残峠からの眺めも素晴らしいですよ!
朝日が眩しい。この日の快晴を確信し、山へ向かいます。
国道341号沿いにある茶立ての清水で給水。乳頭山登山時にも利用しましたが仙北エリアの水場と言ったらやっぱりここでしょう!
今回は玉川温泉側から登るのでバッチリ通り道です!
焼山登山 注意点
駐車場情報
秋田市から2時間ほどでブナ森駐車場に到着。
玉川温泉まで結構距離がありますが、登山口最寄りのビジターセンターの利用時間は駐車場は9時〜17時までなので仕方なし。
駐車場で準備している間、ずっと側にいたキジ鳩。凛々しい顔してますが、ザックを虎視淡々と狙っている感じが・・・
食料は剥き出しにしておかない方が良さげです。ちなみに数匹おりました。
縦走予定に欠かせないバス運行時間
画像のバスダイヤは令和3年9月現在。
今回は後生掛温泉まで縦走し、帰路はバス予定。15:29分発に乗車予定なので行程的にはゆとりがあります。
運行時間を確認し終わり見上げると森吉登山口。阿仁の森吉山かと思い頭が混乱します笑
玉川温泉への通行禁止ルート
ブナ森駐車場から直進し玉川温泉を目指すと右手に大橋が見えます。橋を通る迂回ルートもあるんだなー、なんてこの時は他人事。
酸性水中和処理場のそばを通るルートは立入禁止になっていました・・・
というわけで、さっきの大橋へ向かいまーーす笑
焼山登山 玉川温泉からスタート
ビジターセンターの看板を曲がり大橋へ。橋を渡り左へ曲がればビジターセンター周辺です。
山にはよくある熊への注意看板。登山者って言うより山菜採りする方への警告な感じがします。しかし熊デカいな・・・
開館時間前なので車は全く無し・・・と言うわけでなく、みなさん路駐しておりました。
ビジターセンターを左手に見ながら玉川温泉に向かって砂利道を歩きます。
一般人は入浴お断りの保養所。建設業に従事していれば入浴可能なんでしょうか・・・?
玉川温泉エリアに入ると急に現れた美しい石畳。豪快な湯煙、匂いに音と五感バリバリに刺激しながら異世界感出してきます。
看板にてルートの確認。今回はAコース〜Cコースを通り後生掛温泉まで。
登山前に書籍【秋田県の山】で調べると、コチラのルートはあまり一般的ではないようです。まぁ、目的があるんでね。
しかし・・・山のコースがアルファベットだけって味気無い感じしませんか?
玉川神社で登山中の無事を祈ります。どうか熊に出会いませんように!
温泉エリアを軽く散策。写真を撮ったりなんだりで、あっという間に時間が流れ焦ります。登山後にゆっくり見たほうが良さげです。
この橋を渡れば登山口。駐車場から登山開始まで1時間半かかってます笑
ようやく到着した登山口から、しばらくは背丈ほどある藪こき。しばらく人が通ってないんじゃ・・と思えるほど。足元が見えませーん!
振り返ってみても通った後が分からない笑
藪エリアを抜けて、ようやく登山道らしい道のりに。
最初の休憩スポット冷水場に到着。木柱バッキバキにやられてます。
冷水場を過ぎてからは開放感のある樹林帯。程良く日光が遮られ、足取りも軽くなります。
ノニヤマでもわかるベニテングダケを発見。山の中でこのカラーは目立ちますよね。
毒性がありますが、食用にする例もあるようです。Wikipediaを読むと毒や薬理効果に触れていて面白いですよ。
分岐点の木柱もガッツリ。この地域の熊は気性が荒らそうだなー、なんて登山前に見た熊の注意看板を思い出します笑
ようやく樹林帯を抜けて青空とご対面。稜線を見ると山の白色さに驚かされます。
稜線を目指していると唐突に現れる焼山への案内板。これ気付かない人もいるのでは?
焼山への道のりは急登の藪こき。振り向けば後方には秋田駒ヶ岳の姿が見えます。あちらも少しずつ紅葉が進んでいるんでしょうね。
登山口から2時間ほどで1,366M焼山登頂!登ってみての第一印象は、眺望全くナシ!
YAMAPなんかでも焼山縦走でピークは行かない方がいる理由が少しわかりました笑
足早に山頂から下りると名残峠に到着。
これだよ、これ。
名残峠から見え、一際目を引く湯沼。この距離からでも、盛んに水蒸気を噴出している様子がわかり硫黄臭も強めです。
稜線、青空、湯沼と美しい景色を一枚絵で見ながら小休止です。ここが山頂でもいいのでは笑
しばらく撮影を楽しみ、登山へ戻ります。落石注意なルートを辿り湯沼の向こう側へ。
焼山避難小屋へ到着!時間もちょうどイイんで昼飯だーー!
中はそこまで広くないですが、綺麗で新しい山小屋。どうやら平成29年に改築されているようです。
先客のおばさんたちから「トイレの扉閉まらないから注意してね!」と教わりました。
確かめてみると扉の開閉は渋め。結構力が要りますが、閉まらないことはなかったです。
最近ハマっているリゾッタ。今回はカレーをチョイス。セットドリンクは氷で冷やされたコーラでっす!
食後に小屋の周りを見渡すと小さな秋が広がっていました。
リンドウにピントを合わせるはずが、上のよく分からん草に。写真ってムズカシイ。
少し歩いて小屋を振り返ると、ちょいと色づいてました。10月初め頃なんて見頃な気がします。
先ほど感動した湯沼の裏側。こっちもイイじゃないですかー!!
けど・・・稜線ルート細くないですか?
上から降りて来ました。ザレた足場が滑る、滑るよ!
早池峰山に登った時は月面みたいだなーと感じましたが、ココは何だろう・・・採掘現場感あります笑
早池峰山の記事はコチラ。ガレ場好きな方は是非!
採掘現場感ある登山道から一気に標高を下げると見えてくるのが今回のメイン
天然適温の野湯でございます!先客の方、たくさんいらっしゃいますね。
話を聞いてみると先客達が楽しんでいたのは比較的上流で湯温は高め、足湯向き。
全身浸かるにはもう少し下流が良いよってことでBESTな場所見つけましたぁぁぁ!!
ここを本日の野湯とするっ!
20分ほど最高の天然温泉を楽しみ、時計を見ると出発の時間に。いやー、良い湯でした。
綺麗になった体でこれから向かうエリアは樹林帯というね笑
しばらく足元が悪いエリアを歩いていると・・・ホラーな石を発見。既視感あるなと思ったら
完全にコレ笑。いまだに新色出るあたり、一定数ファンはいるみたいですね。
久々に開けた場所に到着。ここがベコ谷地(べこやち)のようです。
赤トンボとバッタの数が物凄かったです!青い空と開けた草むらは子供の頃を思い出しますね・・・
疲れた体に最後の試練。落ちない様、細心の注意を払って渡ります。
コレ、コレっすよ。焼山と言ったらこの看板!もう動物らしささえ無くなった熊の看板笑。これが見たかったんです。
登山道出口に着いたところで活動終了!お疲れ山でした!
ペースも平均的でバス時間にもバッチリ間に合う圧倒的計画登山!というかバス時間まで1時間近く余裕があるほどで、これならもう少し野湯を楽しめたなーなんて、贅沢な悩み。
登山後も温泉地をぶらりと観光!
登山口近くにある後生掛温泉の看板。左下にカフェ、売店リニューアルの記載。バスの到着時刻まで間があるので足を伸ばしてみますかね!
温泉地らしからぬお洒落なカフェを発見。コーヒーを頼もうかと思いましたが、持ち合わせが少なすぎて断念。
バス代用に1,000円しかザックに入れてなかったことが悔やまれます・・・。
売店でも比内地鶏のご当地スパイスなるものが販売されていて買いたかったぁぁぁぁぁ。。。。
悲しい気持ちをグッと堪え、売店のお姉さんに勧められた泥火山自然研究路コースを歩きます。
お姉さん曰く純粋な泥火山(でいかざん)は北海道阿寒湖と後生掛にしかないとのことでした。
文字にすると泥火山てすぐ読めるんですが、会話の中だと「DAY火山オススメですよ!」に聞こえて笑そうになりました。
奥へ進む途中、右手側高台に何故か十字架。なぜあんな所に・・・。
大湯沼に到着。周囲を漂う湯煙と硫化水素の香り。そして特徴的な噴泥の音がここにしかない自然を感じさせます。
道中、陥没の恐れがある場所があり通行止めになっている箇所もありました。危険箇所にもかかわらず立ち入る方が沢山いるようです。命知らずですなぁ・・・
それにしてもマッドスポットなんて言葉初耳でしたよ。
バス待ちをパシャリ。登山、観光、エトセテラ。
それぞれの目的があり、同じバス停で待つ。車社会に慣れてしまったノニヤマからすると山でのバス待ち時間が新鮮な気持ちにしてくれました。
玉川温泉に到着。YAMAPのログでは7時間かかった距離もバスでは20分ほど笑 まぁ山中と道路の違いはありますが。
それよりショックだったのは何とバスでペイペイが使えたこと!これ知ってたらコーヒーも飲めたし、スパイスも・・・チクショーーーー!!!
何と玉川温泉にも自然研究路があります。朝にゆっくり見れなかったのでコチラもぐるり一周。
地熱での湯治目的かゴザを敷いて床に寝そべる方の多さに驚きます。
ひたすらにコォォォ・・・と蒸気を出す噴出口。有毒さも分かりやすく色に出ていますね。
硫化水素の臭いもキツく頭が痛くなってきます。この臭いを嗅ぎながら一日中滞在はノニヤマには出来そうもありません。
玉川温泉自然研究路は一周するのに20〜30分ほど。やたら暑いなと思ったら石畳が熱いんですよ、ココ。
地熱によって40~50℃にもなる場所があるらしく、歩きながら岩盤浴したようなもんですね笑
秋の山を感じさせる青空と色づいた葉っぱ。
紅葉の進み具合はその年によって違うでしょうが、焼山は10月初めが見頃かなと感じました。
今回の山行 備忘録的まとめ
今回は2021年9月の秋田 焼山登山について書きました
有名な温泉地間の縦走。野湯目的、あえての一般的ルートではない選択でしたが大正解!
山中で入る野湯があんなにキモチ良いものだとは・・・これはハマってしまいますよ。
焼山避難小屋からもそれほど遠くないので温泉楽しんだ後の避難小屋泊なんて夢のプランもイケそうですね。
野湯だけ手軽に楽しみたい方は後生掛温泉からの入山をオススメしますよ!
ここまでお読みいただきありがとうございました
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